Tea party of Hatter of Alice in Wonderland

[REPORT]《不思議の国のアリスの》帽子屋さんのお茶の会 記者発表

October 1st, 2014 Update / Author: miami

alice_yoko©トミタユキコ ©HARU

来たる10月4日(土)に北九州芸術劇場・中劇場にて上演される、北九州芸術劇場プロデュース公演「《不思議の国のアリスの》帽子屋さんのお茶の会」に先駆けて、記者発表が行われたので、参加してきました。

国内外の魅力的な戯曲を、演劇界の第一線で活躍する演出家を招き、地元の役者を中心に独自のリーディング作品として上演する人気企画『北九州芸術劇場リーディングセッション』。同企画のシリーズ21作目として上演され、好評を博した「《不思議の国のアリスの》帽子屋さんのお茶の会」が、舞台を小劇場から中劇場に移し、バージョンアップして帰ってきます。前作に続き演出を手がけるのは、コンテンポラリーダンス界の異才、学ラン姿のダンスカンパニー『コンドルズ』で知られる近藤良平さん。本作では、演出に加え、舞台美術や出演もされるそうです。この日行われた会見では、近藤さんご本人と、劇場プロデューサーの能祖さん、そして、各地から集結した九州を代表する個性派役者さんたちの、作品にかける思いをお聞きすることができました。

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とっぷりと日も暮れた劇場大ホールのロビーで会見スタート。華々しい音楽に合わせ、キャストと共に、踊りながら近藤さん登場!
すでに、出演者のみなさんとの息もぴったりの様子です。

まずは、リーディング公演を振り返ってのお話から。
実は、前作で初めて演劇の演出を手がけた近藤さん。それまで、リーディングを観に行ったこともなければ、興味を持ったこともなかったそう。そんな近藤さんのためにプロデューサーの能祖さんが選んだ戯曲が、1984年に、別役実さんが‘円こどもステージ’のために書きおろし、絶賛された「《不思議の国のアリスの》帽子屋さんのお茶の会」。

ナンセンスの宝庫「アリス」の世界で繰り広げられる、繰り返し言葉や奇妙にズレていく言葉の応酬に「ダンス的要素を感じた」と近藤さん。奇しくも、戯曲が書かれた1984年は、大好きな、マイケル・ジャクソンのスリラーの年。そんな縁もあってか、読んですぐにこの戯曲が気に入ったそうです。
更に近藤さんを面白がらせたのは、キャストのオーディション。ダンス畑の人、演劇畑の人、そのどちらでもない人、とそれぞれ違うジャンルの人々が集まり、一人が本を読み、一人が言葉に合わせて動くというオーディションを実施。すると「普段言葉を使って芝居をしている人々が、言葉を封じられた時の動きが予想以上に面白かった」そうで、この「2人一役」のスタイルが本番でも採用され、奇妙な別役ワールドにダンス的身体表現が加わり、可笑しくも不思議な世界観が生まれました。

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「前作のリーディングセッションでは、集まって5日間で稽古し、6日目には舞台に立つという、凄まじい集中力が生んだ臨場感も魅力のひとつだった」と語る近藤さん。一部を除いてほぼ同じキャストが集結した本作では、2人一役の趣向はそのままでも、新たな演出を考えているそうで、初演のフレッシュなパワーを更に進化させた役者さんたちの演技が期待できそうです。

更に本作で、近藤さんにとっても初の試みとなる本格的な舞台美術については、北九州芸術劇場のスタッフワークに絶大な信頼を寄せている様子で、「この劇場のスタッフは、作り手と同じ土壌でものを考えてくれて、僕が発信したことに、すぐに反応してくれる。こんな素晴らしいスタッフワークが叶う劇場は他にはない」と仰っていて、息の合ったスタッフとの共同作業により近藤さんのアリスの世界が、どんな美術として登場するのか、非常に楽しみになりました。音楽を担当するのは、前作に続き、コンドルズのバンドプロジェクト『ストライク』の吉田トオルさん。本作では、戯曲が書かれた時代背景に合わせて、当時のシンセサイザーを駆使した音の世界が繰り広げられるそうです。

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本作の、北九州芸術劇場での上演は、10月4日(土)のみとなりますが、来年の3月21日(土・祝)22日(日)には、東京公演も控えています。会場となる『あうるすぽっと』は、近藤さんのご自宅のご近所だそうで「旅先で出会った仲間が自分の地元に来てくれるみたいな感覚で嬉しい」と近藤さん。

近年、ダンス以外の分野にも活動の場が広がっていることについては、野田秀樹さんや長塚圭史さんのお芝居にご自身が関わるようになってから、ますます、演劇とダンスを分けて考える必要はない、という気持が強くなったと仰っていました。「去年ピナ・バウシュのコンタクトホーフを生で見る機会があって、ダンスをやっていてよかった、芝居をやっていてよかった、と素直に思えた。なので、今回も、演劇作品の演出だから、と難しく考えるのではなく、別役さんの脚本から生まれてきた発想を、僕なりにぶつけていこうと思う」。

というわけで、公演は、もう3日後に迫っています!
誰もが知るキャラクター達が展開する別役実版・不思議の国のアリスがどんな舞台に仕上がっているのか。大人も子どもも一緒に楽しめる、飛び出す絵本のようなナンセンスコメディ。ぜひお見逃しなく。(いわくま)

*   *   *

北九州芸術劇場プロデュース
≪不思議の国のアリスの》帽子屋さんのお茶の会
●公演日程
2014年10月4日(土)14:00〜
※開場は開演の30分前
※3月には東京公演も実施
●会場
北九州芸術劇場 中劇場
●料金
全席指定 一般3,000円・中~大学生2,000円(要学生証提示)・小学生1,000円
※当日500円増
※未就学のお子様はご入場できません

お問い合わせ 北九州芸術劇場 TEL 093-562-2655

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マイアミ企画(Miami Kikaku)
2011.11.11設立。
私の「いま」をポップにエディットする!をテーマとした
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